グリーンピア大沼ゴーカート事故

ゴーカート事故函館トヨタの事故対応がヒドい「事故後もテントで傍観」北海道森町グリーンピア大沼イベント

gocartcoursegazou1グリーンピア大沼ゴーカート事故

北海道森町の宿泊施設「グリーンピア大沼」のイベント会場で、レーシングカートがコースを外れて観客席に突っ込み、その結果2歳の男児が死亡し4歳以下の男児3人がけがをするという、痛ましい事故が起きました。

9月18日の段階では吉田成那(よしだせな)ちゃん2歳が、意識不明の重体で病院に搬送されましたと報道されていましたが、19日に死亡が確認されました。

そんな中、事故が起こってからの函館トヨタの社員の行動がヒドいとありましたので、調べてみました。

函館トヨタの事故対応がヒドい「事故後もテントで傍観」

「トヨタが送るスペシャル1DAY!!函館地区オールトヨタクルマファンFES」と函館トヨタのHPにこのページがありました(今はもう”NOT FOUND”となっています)
そして、下記の「トヨタ」と銘打った会社が表記されています。

  • 函館トヨタ自動車株式会社
  • 函館トヨペット株式会社
  • トヨタカローラ函館株式会社
  • ネッツトヨタ函館株式会社

一部指摘があり

販売されているのはトヨタ車ですが
函館トヨタ、函館トヨペット
カローラ函館、ネッツトヨタ函館
の4社はトヨタ自動車株式会社とは
子会社とか支店とかでもないので
全く関係ないんですよね。

確かに「トヨタ」と関係はないのかもしれませんが、事故が目の前で起こったら事故の状況やけが人を確認しにいくのが「人間としての情」というものでしょう。

事故が起こった直後、すぐ近くにいた人のコメントを匿名掲示板で見つけることができました。

函館トヨタ終わってる。
グリーンピアの大沼で事故起きたけど、事故前からスタッフの動きがグダグダだったし、
事故後も雨が当たらないテントで傍観してたわ。

事故の状況見てたんすか?

隣のブースにいましたよ

どうやら事故前から「函館トヨタ」の社員の動きが悪かったようで、「なんでこんなことしなきゃいけないんだ?」みたいな「やらされ感」いっぱいで、ゴーカートの会場にいたのでしょう。
会社命令でやらされている、という気持ちでいたなら「グダグダ」だったのも頷けます。

しかし、事故が起きたのなら少なくとも「事故の状況」や「けが人の有無」の確認は最低でもすべきでした。

それを怠り、函館トヨタの社員は「自分たちは濡れたくない」一心で、「自分たちは関係ない」とばかりに事故を傍観していたというのです。

事故を目撃したら「通報義務」や「救助義務」があるのでは?、と思いがちですが実際には

事故を「目撃した人」や、たまたま通りすがった「通行人」などの第三者には何らの義務も課されていません
目の前で事故が起き、人が怪我をして倒れていれば、助けてあげるのが人として当然の行動でしょうが、それは法律で強制される義務ではないのです。

交通事故弁護士相談Cafeより

「通報義務」や「救助義務」があるのは「運転者」です。

  • 救護・危険防止措置義務(道路交通法第72条1項前段)
    ①直ちに運転を停止し、②負傷者を救護し、③道路における危険を防止する等必要な措置を講じる義務がある
  • 報告義務(同法第72条1項後段)
    直ちに警察官または警察署に交通事故を報告する義務がある
  • 警察官からの滞留命令に従う義務(同法第72条2項)
    報告を受けた警察官は、負傷者の救護と危険防止にために必要なときは、報告をした運転者に対して、警察官が現場に到着するまで、事故現場を立ち去ってはならないと命令することができ、運転者はその命令に従う義務がある

    交通事故弁護士相談Cafeより

函館トヨタはいくら「トヨタ」と関係はないと言っても、世間的にそういった事実を知っている人間は少ないですし、たたださえ今「トヨタ」は、少し前の某有名俳優の事件でマイナスなイメージがあります。

それを踏まえたうえでの今回の函館トヨタの「傍観」だったのなら、ますますイメージが低下したことでしょう。

ゴーカート事故現場画像

gocartcoursegazou1
NHKより

こちらが、レース会場の全体です。

gocartjikogenba1
gocartjikogenba2

こちらが、事故直後の事故現場です。
画面左下の方に「AED」が見え、必死で救助活動していた様が垣間見えます。

ごらんの通りレース会場は「カラーコーン」と、「カラーコーンバー」でごく簡単に仕切られてだけの簡易的なコースとなっています。

コース全体を上から見ると

観客席の前も、ごく簡単にカラーコーンとカラーコーンバーしかありません。
しかも、一番スピードの出るストレートコースの前が観客席となっており、そこに衝突用のクッションや廃タイヤなども積まれていないことに疑問が残ります。

一般的なゴーカートコースでは、このようになっています。

こちらのコースはきちんとクッションが置いてあり、その後ろにも廃タイヤが並んでおり、万一カートがコースを外れてもクッションにぶつかって、ドライバーはケガをしないようになっています。

こちらのコースもきちんとクッションがおいてあり、なによりも観客席が「ストレートコースの横」に併設されているのがわかります(画像右端のところ)

(コーンやポールは)軽いものなので車を止める効果はない

そういうものでエリア分けをするのは危険

事故を間近で見ていた人の証言では

多分(時速)40㎞くらいは出ていたのではないかと 

〖追記〗40㎞のゴーカートを素手で止めようとした

カートはピットレーンに向かって直線を走っていたが、減速しない。
イベント運営を委託された「新千歳モーターランド」の担当者が異変に気付き、「ブレーキ!」と叫び、カートに近づいて手を伸ばそうとしたが振り切られた。
カートはそのまま直進し、見物客に突っ込んでいった。

(読売新聞オンラインより抜粋)

時速40㎞の車が、衝突する際のダメージを検証している動画がありました。

そら40kmはとめらんないよな
40kmの車の衝突事故映像。これ人間が咄嗟にとめるのは無理あるわ

ご覧のとおり、自転車のタイヤが曲がるくらいの衝撃の強さです。
とてもじゃないですが、カラーコーンとカラーコーンバーで防げるものではありませんし、ましてや人間の手で止められるスピードでは到底ありえません。

ゴーカートは大人用(レーシングカート)

11歳の女の子が運転していたのはゴーカートではなく、エンジンの排気量は200ccの大人もレースで使用するもので、いわゆる「レーシングカート」と呼ばれ、時速40キロは出る性能があるということです。

原付の50ccでさえ軽く60㎞は出るので、じっさいにはもっと出る可能性はあります。

gocartsakuraisyougen3

子ども用のレンタルカートには遠隔でスイッチを押すとカートを止めることができるものもある

今回なぜ、子ども用のレンタルカートを使わなかったのかはわかりませんが、きっと「スピード」がでるカートの方が観客は盛り上がると思ったのでしょう。

実際、カートに乗れる子どもの要件は「身長」と「年齢」だったとありますので、非常にゆるい条件だったと言わざるを得ません。

レーシングカートのアクセルペダルは「右足」で、ブレーキは「左足」です。
しかも、スピードが乗った状態で「両足」を思いきりふんばっても、カートは止まりません。

車の運転をしたことがない11歳の女の子にとって、「40㎞」のスピードは怖かったでしょう。
怖さのあまりパニックになってもおかしくはありません。

gocartsakuraisyougen5

パニックになると手も足も突っ張るはず
そうなるとアクセルが全開になる

観客に突っ込んだ事故で思いつくのが、石原プロモーションによる撮影中の出来事です。
(こちらも動画がありました。閲覧注意

昨日TVR タスカンの話になったけど、タスカンといえば西部警察撮影中に起きたこの事故を思い出す… トラコン、ABSなしの車なのに俳優が運転してたんだよね

同じく子どもに突っ込んでいった事件で、最初は「車が故障していた」と言い張っていた2019年4月に、87歳の元通産官僚による東京都池袋の暴走事故があります。

誰が悪いのか?
おそらく結論は出ないと思われる今回のとても悲しく痛ましい事故ですが、亡くなられた吉田成那(よしだせな)ちゃんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。

〖追記〗現場の実況見分

北海道・森町のグリーンピア大沼で行われたイベントで、ゴーカートが見物客に突っ込み、2歳の男の子が死亡した事故の件で、警察は9月20日に実況見分を行いました。

1周200メートルのコースの一部には、頑丈なプラスチック製のブロックが置かれていましたが、事故が起きた観客の前には、三角コーンやポールしかありませんでした。

警察は、業務上過失致死傷の疑いで捜査を進めています。

亡くなられた吉田成那(よしだせな)ちゃん2歳がいた場所は、次に乗るゴーカートの順番待ちの場所でした。

スピードが出る直線コースの最終カーブに待機場所があるのは、どう考えても「安全確認の配慮」に欠けていたと言わざるを得ません。

カートを運転していた11歳の少女にも心許ない言葉がかけられていますが、11歳で背負うにはあまりにも「重い十字架」です。

少女にも、「心のケア」が必要です。

〖追記〗コースアウト多数でもレイアウトは見直しされず

新しい証言が入ってきました。

コースアウトの子どもが続出しても、コースの見直しはされなかったと言うのです。

事故当日に撮影された新たな映像です。

 撮影した男性は、子ども2人とイベントに参加していました。男性の子どもがゴーカートを運転すると…。

 撮影していた男性:「まずい、まずい」

 ゴール直前、ゴーカートは三角コーンとポールに接触しました。男性によりますと、コースから外れるゴーカートは他にもあったといいます。

 しかし、観客の配置やコースの仕切りが見直されることはありませんでした。

 コースに出る前の講習の様子です。ペダルに足が届かなかった子どもは、補助イスを入れました。そして、説明を受けたということです。

 係員:「(ペダルを)踏んでみて届かない時は、ここを踏む。左側も同じように、外側のほうを踏む。それで大丈夫です」

 撮影していた男性:「踏めないようだったら横のバーがあるので、飛び出たところを踏むようにという説明だけ」

 警察は業務上過失致死傷の疑いで、コースの状況や安全対策について調べています。

(「グッド!モーニング」2022年9月28日放送分より)

安全を第一に考えるのなら、アクセルペダルやブレーキペダルに足が届かないのなら、その時点でカートの運転を「止めさせる」べきです。

それをわざわざ「補助イス」を使ってまで、足の届かない子供にも乗らせるのは、運営サイドの完全な落ち度でしょう。

ましてやコースアウトが蓮発しているのなら、その飛び出たところに重点的にクッションを置いたり、もしくはコースのレイアウトを考えるのが、安全面を考えての行動です。

ゴーカートならいざしらず、使用していたのはスピードの出る「レーシングカート」ですので、尚更安全に配慮する義務が、運営サイドにはあります。

落とさなくて良かった「命」と、抱え込む必要のなかった「罪悪感」。

運営サイドの責任は大きい。

情報貴族

コメント

タイトルとURLをコピーしました